このレビューはネタバレを含みます
働く女性の懸命な姿に励まされます!
私もこういう女性になりたい、こうでありたいと希望を持てる映画です。
上映当時は映画館で観ましたが、度々元気になりたいときに観ていて、DVDを購入しました。
舞台は冷戦時代のアメリカで、NASAに勤める黒人女性たちが主人公。
『黒人』『女性』、そういったレッテルのせいで、才能・実力はあるのにまともな評価を受けることができない。
誠実に仕事をこなしているのに、後ろめたさを感じなければならない瞬間がある。
それでも、懸命に働くキャサリンたちが大好きです。
以下、ネタバレを含む感想です。
※現在の社会上、センシティブな内容も含まれるかもしれませんが、一般人のただの感想として捉えて頂けたら幸いです。
私も現在、工業系の会社で、技術として働いているから、共感できるところも色々ありました。
男性社会で働いてて、数少ない女性が味方じゃないと本当大変!
『トイレの場所はどこ?』と聞いて『黒人女性用のは知らないわ』とか、答えになってないよ、、、!
トイレが遠いせいで、行くの我慢してるのも、職場の人達は知らないんだ。
職場が移って初めて、コーヒーをとりに行ったら、注目を浴びていて、肩を竦めながらコーヒーを飲むキャサリンを見て、やるせない気持ちになってしまう。
1番印象的なのは、『昼も夜も身を粉にして働いてるのに、だれも私のコーヒーポットに手をつけない!』とキャサリンが叫ぶ瞬間でした。
同じ人間なのに、なぜこんな差別を受けなければならないのか。
それまで、仕事を真面目にこなしてきたキャサリンの悲痛な叫びがとても心に響きました。
そこでようやく事態に気づく本部長。
トイレの看板を壊して『これから好きなトイレを使え。自分の席に近いところでな。』と言ったとき、泣いてしまった。
この本部長が、人種差別する人でなくて良かった。
話のクライマックスで、グレンが『あの女性が正確だと言うなら飛びます』という発言が、いかに科学者冥利につくでしょうか。
こういう信頼を得られる仕事をしたい。
私は、この映画を、同じ技術女性として、少数派であるがために感じてしまう『後ろめたさ』に共感し、キャサリンたちを尊敬した。
前例がないところで、前例を作るのは、周りの人が思っている以上に、苦難に満ちていると思う。
それを、『自分の選んだ道だ』と言うかもしれないが、何故、自分がしたいことが苦難に満ちる必要があるのか。真っ当な理由も無いのに、遠慮しなきゃいけないのか。
歴史背景を考慮すべきなのかもしれないが、やはり、キャサリンたちは強いと思うし、わたしもこうでありたいと思う。