ぽち

オペレーション・クロマイトのぽちのレビュー・感想・評価

1.1
リーアムがどんな顔をして韓国映画に出ているのか興味があり見たのだが、さすがにオーラのあるスターはどこに出ても画面を引き締める力があると感心した作品。

さて、問題は映画自体なのだが、これがもう脱力する内容で勘弁してくれと言いたくなる。

ま、一応オープニングで「フィクションです」と言っているので何をやっても良いのだが、「この作品は実話をもとにしたフィクションです」ってのも矛盾に満ちたテロップだな。

どっかで見たような映像が多く、ジョン・ウー監督のパクリとかは笑えた。
クライマックス付近の映像の暗さも酷いが、その暗い中で普通に速いカット割りのアクションとか、もう何やってるか分からない。

そしてラストのお涙頂戴のシーケンスがもうしつこくて、終いには笑いが出るぐらい。ギャグとしては一流だろう。

少ない出演時間のリーアムに神経を集中すればどうにか我慢できる作品だが、その出演シーンはすべてイギリスで撮ったのではないだろうか?韓国出演者と絡むシーンが全部不自然なアングルで、とにかく一緒に撮影していないのは確実だろう。

あ、最高のシーンは捕虜を連れ去る飛行機。大爆笑だった。
今作を「歴史的事実の証拠」などと言い出す人がいないように願うばかりだ。


余談。
さて、実際は?
wikiを読んで思わず笑ってしまった。
『士官、下士官、兵等17名で構成された韓国諜報部隊は、アメリカ軍が作戦実施しやすいように「有利な形の情報」を報告した。マッカーサー等は韓国軍が差配して送ってくる「有利な情報」に歓喜したが、この情報を「白人種の眼」で再確認する必要性を感じ、自軍からも要員を送り込むことになった』

ははははは!!!大笑い海水浴場だな!
要は、仁川にいる韓国のスパイさんは仁川に上陸してほしくて、アメリカに都合のいい報告ばっかりしたわけだ。でも、マッカーサーは「おいおい、ホントかよ?」って疑って自軍のスパイを派遣したってこと。さすがにマッカーサー、わかってらっしゃる。

で、
『クラーク大尉は9月15日午前0時には仁川港へ進入する水路を示す八尾島(パルミド)灯台に潜入し、これを点灯して上陸艦隊の第一陣を誘導した。」

マッカーサーが派遣したアメリカ人のクラーク大佐が、今作で描かれたようなスパイ活動をして、灯台を点灯したそうだ。

さて、さらに笑えるのが
『戦後、50年以上経過した2011年、月尾島に居住していた住民および相続人らが、国連軍の攻撃により死亡もしくは離郷を余儀なくされたとして、韓国国防部と仁川市、米国政府、国連に対し総額1億3500万ウォンの損害賠償請求を求める訴訟を起こしたが、後に敗訴している。また、仁川市議会には、被害補償条例が2011年と2014年にわたり上程されているが、上位法と衝突するという理由で否決されてい』

国連軍はアンタらを助けに行ったんじゃないんかい!!!

ま、お決まりの行動パターンだな。
ぽち

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