鍋山和弥

ラプラスの魔女の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

殺人事件の謎を解く、ストーリー方式で、SF要素もありつつ、どんでん返しもあり、先の読めない作品に、なっており、面白いし、登場人物の、生い立ちや、心理的な物も、大変、考えさせられる。主人公は、『シュウスケ』教授ですが、僕が、注目する登場人物は、まあ、大体の人は、そうでしょうが、『マドカ』と『ケント』です。この作品内だと、『シュウスケ』教授は、頭脳的な、役割より、頭脳が、発達しまくってる人が、忘れがちな、『感情』的、『道徳』的、『人間』的な側面を、担ってる感じです。それに対して、『マドカ』と『ケント』は、頭脳的側面で、正に天才。だが、2人共、天才が、忘れがちな、『人間』的側面を、しっかり持っている。『マドカ』は、母親を、竜巻で、亡くした、トラウマ的な、人間性。『ケント』は、父親に、家族を殺された、復讐的な、人間性。どちらも、家族を亡くした者同士。似た者同士で、心が通じやすい。違うのは、家族を奪ったのが、気象なのか、父親なのか。その違いが、2人の、行動を、分けたのだと、思います。自分のような、犠牲者を出したくない『マドカ』。自分を、地獄に、突き落とした、相手への、復讐に生きた『ケント』。この2人の価値観は、命を助けたいか、命を奪いたいか。ここで、分かれています。だが、この2人は、自分のことを、分かってくれるのは、『マドカ』だと『ケント』だし、『ケント』だと『マドカ』だと思います。似た者同士だからこそ、2人は、自分の思いがあっても、助け合う。そんな、似たトラウマを、持つ者同士の、心の通じ合いが、あったと思います。例え、対決することに、なったとしても、2人は、互いを、思い合うでしょう。トラウマを持つ2人に、幸せが、訪れることを、願うばかりです。
鍋山和弥

鍋山和弥