【Séaのレビュー】
2021/03/31 12:33
《助けないなら、私たちも人間じゃない》
《F,U,C,K,Y,O,U》
【STORY】
とある政府の研究施設で清掃員として働く、口のきけない女性イライザ。彼女はある日の清掃中、実験用に捉えられた神々しい半魚人を見つける。
徐々に絆を紡いだ魚人をなんとか助けたいイライザだが…。
【一言まとめ】
●マイノリティに捧ぐ現代の御伽噺。
●洗練された美しさと醜さが光る傑作
●初めて観た時サントラの入りで少し泣いた
●印象に残りまくる悪役をシャノンが熱演
●幻想的なラスト、色々な意味で浸れる
【感想】
《"水と女"な映画3貫》3貫目
映画館で初見した際、あまりに綺麗で独創的な音楽に冒頭1分で少し涙が出たという記憶が今でも鮮明に残っている傑作。
様々なマイノリティに捧ぐ、現代を舞台にした美しく醜いおとぎ話です！
素晴らしいセットや舞台・人物の設定による、洗練された作品ですよね。
ファンタジー要素をここまで中心にした作品がアカデミー作品賞を取ることは少ない印象ですが、今作は本当に納得の受賞でした。
残酷で悪い奴だけど何とも可哀想な部分も感じさせる泥臭い悪役を演じたマイケル・シャノン、めちゃくちゃ良いですよね…！！
幻想的なラストには、色々な意味で余韻に浸りまくりですね！
