Jordgubbe

すばらしき映画音楽たちのJordgubbeのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

えええええええ何これ!!!
一言で言えば、たまらない。
大好きな映画たちがさらに愛しくなるし、100%また見たくなる。
とりあえずジョーズとパイレーツとスターウォーズと…もろもろ全部見返したいです。
普段ドキュメンタリーはほぼ見ないけど、これは毎日寝る前に見たいですね。
(多分興奮して寝れなくなるけど)


スターウォーズとジョン・ウィリアムズは
やっぱり、映画音楽を作る人たちにとっても特別で、神のような別格の存在だったんだなと伝わってきた。
スターウォーズについて話す時はみんな少年のようなキラキラした目だった。
天才たちが天才と呼ぶ天才。
ジョン・ウィリアムズの作品はその映画を見た人の頭から離れないのはもちろん、その映画を見たことない人も聞いたことがある!ってなるんだろうな。


今作は最初から最後まで、みんな目が輝いていて、楽しそうで、もはやプロフェッショナルを通り越して変態というかオタクっぽいけど、みんなの熱量がバシバシ伝わってきて、こういう人たちがいるから映画が何倍にもパワーアップした状態で私たちに届けられているんだなと感じられた。
いつも本当にありがとうございます!!!!!!!!!!としか言えない。

そして知らなかったのは、作曲した人がレコーディングの指揮までやってること。
自分が作った曲が音楽になる瞬間をその場で見られるなんて、たまらないだろうなぁ。そして作曲も指揮もできる人があんなにいるなんて、世の中には多才すぎる人がいるんだなと思った。

そして一番びっくりしたのが、映画音楽を収録する時のオーケストラはその日見た譜面をその場で演奏すること、そしてその時点ではまだ曲に名前はなくて、暗号みたいな名前で呼ばれてること。
パイレーツみたいな楽譜をパッと見せられたら私だったら頭おかしいんじゃないかってキレそうだけど…
本当に素晴らしい演奏。
変な言い方だけど、ちゃんと人が演奏してるんだなぁと思った。
映画で流れる音楽はあまりにも上手だし(タイミングも含めて)完璧すぎるので、人が実際に演奏してるだけでびっくりなのにほぼ初見ってどういうことなのか理解するために今作はまだまだ見返す必要がある。


みんながみんな、他の人の音楽とか映画音楽について語る言葉が全部「そうだそうだ」と納得してしまう名言ばかりだった。


あと映画音楽というとアニメはあんまり思い浮かべないけど、ニモとかカールじいさんとか素晴らしい音楽が使われているアニメもたくさんあるんだと認識。


アメリカン・ビューティは最近見たわけでもないし、自分の中ではあまり刺さらなかったけど、冒頭の映像と音楽を聞いただけでこれはアメリカン・ビューティだ!!って分かったので音楽ってほんとにすごい。

何回も見てたり自分に刺さった映画ならその音楽を口ずさめたりもするけど、そうじゃなくても音楽はしっかり自分の中に残ってるんだなと。

割と最近見たソーシャルネットワークは、全然音楽に注目せずに見てしまったので2回目は音楽もしっかり聴きたいなぁ。


この映画の難点を強いて言うなら、名作のネタバレが結構ある。笑
重要なシーンに良い音楽が使われることが多いのは分かるけど、いとも簡単にさらっとネタバレしてくる。
ああまだそれ名作だけど見たことないんだよネタバレありがとね…って泣きながら最後まで見た。笑

今作を最大限楽しむために、そしてネタバレという悲しみを避けるためにも、ありとあらゆる名作と呼ばれる映画を片っ端からジャンル関係なく幅広く見てから今作を見ることをおすすめします。


まさに、すばらしき映画音楽を楽しむための一本。
映画音楽がどうやってできてるかがよく分かる。
見逃す手はない良作です。
Jordgubbe

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