LEONkei

マルリナの明日/殺人者マルリナのLEONkeiのレビュー・感想・評価

3.0
映画の舞台インドネシアに限ったことではないが文化や慣習や宗教や政治や人間性を知らずに異国から見ると、奇天烈で不可思議で当たり前のことが当たり前に見えず価値観の相違が〈奇妙で滑稽で残酷〉に思えてしまう事もある。

しかし実際は現状を単に描いているだけで其の本質は〈奇妙で滑稽で残酷〉な部分ではないことは観ていれば理解できる。

ましてや復讐度合いやバイオレンス感はさほど高くもなく本題ではなく、パッケージや予告は本質を歪め作品のイメージを勘違いさせる。

印象的な音楽を背にタランティーノの劇画調な軽いウエスタン、或いはマカロニ・ウエスタンの絶望的な荒野感、そして日活の和製西部劇のような懐かしさ漂うチープ感。

虐げられる不条理さは沈黙の中で煮えたぎる鶏スープに沈む..★,
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