LEONkei

血は渇いてるのLEONkeiのレビュー・感想・評価

血は渇いてる(1960年製作の映画)
3.5
弱肉強食の資本主義社会の残酷さの中で人々は生きることに精一杯で真実を見失う居場所のないカオナシ状態、売上至上主義で記事の為なら手段も真実も問わない醜惡なマスメディアの汚さを吉田喜重が痛烈に描くブラックコメディ。

嘘か実かが問題ではない週刊誌の撒き散らす悪臭の汚物に、喜んで群がる大衆はハエのように記事を貪る。

持ち上げたり下げたり下劣で醜い痴態を晒せば晒すほど、他人の不幸を大衆は我を忘れキチガイの様に歓喜する。

不毛な現代社会が創造した哀れな怪物は常に生まれる..★,
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