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グレイン
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目次

グレインの作品紹介

グレインのあらすじ

いつとも知れない近未来。種子遺伝学者であるエロールは、移民の侵入を防ぐ磁気壁が囲む都市に暮らしている。その都市の農地が原因不明の遺伝子不全に見舞われ、エロールは同僚研究者アクマンの噂を耳にする。アクマンは遺伝子改良に関する重要な論文を書いていたが、失踪していた。エロールはアクマンを探す旅に出る…。

グレインの監督

グレインの出演者

原題
Grain/Buğday
製作年
2017年
製作国
カタールスウェーデントルコドイツフランス
上映時間
127分

『グレイン』に投稿された感想・評価

masa

masaの感想・評価

3.5
今のところ自分の観た映画の中で、『難解でよく分からなかったけどとてもよかったランキング』1位です。
全編シャーブなモノクロ映像で近未来の映像が美しいアート系SF作品。

監督は「ユスフ3部作」のトルコの巨匠セミフ・カプランオール。
主演は『グラン・ブルー』のジャン=マルク・バール。
母国トルコがシリア難民で溢れたように、作品の構想中に現実世界は激動し、その事象が映画に反映されていった。人類を救う特殊な麦の粒を探し求める旅は、難民問題やエコロジーというマクロな事象を経て、次第に人間心理を司る宗教や信念やエゴイズムといった内面の旅へと至る。

いつとも知れない近未来。種子遺伝学者であるエロールは、移民の侵入を防ぐ磁気壁が囲む都市に暮らしている。その都市の農地が原因不明の遺伝子不全に見舞われ、エロールは同僚研究者アクマンの噂を耳にする。アクマンは遺伝子改良に関する重要な論文を書いていたが、失踪していた。エロールはアクマンを探す旅に出るが………

この手のSF作品は案の定眠くなってしまったが、 そんなことどうでもいいくらい世界観がよかった。
家でとても濃いコーヒーを飲みながらゆっくり観たいです。

人類に対する強い危機感を感じるのは確かです。これも哲学的なアプローチでじっくり観賞したい作品。
息吹か穀物か・・・
深い。

★追伸
東京国際映画祭グランプリおめでとうございます。
グランプリ作品のチケットは前売りで購入できてたので、最終日(11/3)に2度目の観賞。
自分の予想ではグランプリは芸術観点でいったらこの『グレイン』、エンターテイメント、感動性でいったら『スパーリングパートナー』だと思っていました。
これでした……
難解な方か……
2度目なので説明が必要な点、疑問点はもちろんあるんだけど、それ以外は楽しんで観れました。あと3回位は観たい(笑)
KUBO

KUBOの感想・評価

3.8
東京国際映画祭9本目はコンペティション部門の「グレイン」。

全編、白黒で撮られた斬新なSF作品。冒頭から今までのコンペ作品とは一線を画す雰囲気が立ち込める。

境界線には謎の鉄塔が立ち並び、そこを越えようとする難民は一瞬のうちに焼け死んでしまうという、恐ろしきディストピア。

この国の食料問題の根幹を成す「遺伝子書き換え小麦」が、ある日、一斉に枯れだした。かつてこの現象を予言した「遺伝子のカオス」を提唱した科学者セミル・アクマンを探すべく、エロールは鉄塔の向こう側に旅に出るが…。

難民をコントロールするための鉄塔・UFOのような飛行体。死体が放置されたまま荒れ果てる廃墟のような町。そしてどこまでも続く穀物の育たない不毛の地。トルコだけにカッパドキア(?)のような街並みを使ったディストピアの風景は、ステレオタイプになった「ブレードランナー」などとは違う新たなビジュアルを打ち出している。

作品中に何度も登場する台詞「Breath or wheat?」はセミフ・カプランオール監督曰く「トルコ建国の父にまつわるトルコでは有名な言葉」。物語の重要な鍵を握るキーワードとなる。

どこまでが現実で、どこからが幻想か? 今語られるべき「難民問題」「食料問題」をテーマにした全てモノクロで語られるSF作品。これはアートです。
RIO

RIOの感想・評価

3.8
宇宙の持っている素粒子を種に持たない
人類は宇宙の生態系に馴染まない

遺伝子が途絶えてしまう事態をなんとかしなくてはと
行方不明の学者アクマンを探す旅に出るエロル
道をゆく難民たちの列
道の境に置かれた電磁波塔
目には見えない境に触れた途端に
発射される磁気が凄まじい
その壁を超えなくてはならない

荒涼とした大地には人間が残した傷痕
飢えと乾きに朦朧となるエロルに小さな命が話かける

土の上に書かれるサークル
下に広がるアリの巣を描く
陽のあがる方角と沈む方角が教えること
Breath or Wheat
アナトリアの詩人ユヌス・エムレの言葉だそうです
この寓話をエロルが飢えをとるか魂をとるか演じてました

監督のストレートな表現
始めから最後まで撮影は何処なんだと
気になるばかりのカッコ良さ
モノクロの映像の美しさで大満足
カッパドキア・トルコ アナトリア・デトロイト
ロケ地の移動など撮影5年の期間が過ぎると同時に
監督が描きたかった未来が現実になっていくのを
目にしながらの製作になっている

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