WOWOW内のジャパンプレミアにて。
泥棒入ったらその家が連続殺人犯の作った迷宮で……という完全に自業自得なお話。
米国お得意のスプラッタ&驚かし要素で定番のホラーとしての型に当てはめながらも、時折日本のホラー的な敢えてその存在をぼやけさせる手法を用いていたため、84分ですが引き込まれました。
テイストとしては、スリラーをやりつつ時折コメディ的台詞を入れて、緊張と緩和を調節しようといった試みが見られました。残念ながらかなり滑ってましたが……。
序盤の退屈を超え、いざ家に潜入してからは見応えがあります。幽霊、と称されじわじわとこちら側にすり寄ってくる様は観ていてハラハラさせられました。ですが、終盤で警察が介入してからはなんというか、凡百のホラー映画に成り下がったように思えてなりませんでした。
あそこが蛇足だなぁ、と思っていたら気がついたら映画は終了。わりかし強引なタイトル回収(本題のですが)も無理があり、なんというか消化不良に近い映画でしたね。
土台はすごいいいのですけどね……。