テンギズ・アブラゼは本作を含めて四作観てきたが、一貫として反体制のテーマを据えているものの、ユーモアや諷刺を交えた作品ばかりだったので、こんなに厳粛でベルイマン然な映画を撮っていたことに驚いた。
本…
1967年、反宗教のソビエト体制下で、神と悪魔を描くこと、キリスト教とイスラム教の垣根を越えようとする個人を描くことは、綱渡りの挑戦だったのではと思う。
演劇的な構成と絵画的な画面で、当局がつけいる…
このレビューはネタバレを含みます
個人を殺しにかかる集団の圧力に関してアブラゼ監督は相当強い恨みを感じているようだ。それは祈り三部作に通底しており、祈り三部作の一作目「祈り」では中世にさかのぼってその不条理さを糾弾している。
そうい…
黒澤明の信仰版としてもいいくらいな、自然の中での人の動かし方、捉え方
喋ってないのに声が聞こえる
精神の思考世界
忘れてしまうが、大事にしたいものを捉え続けられれば汚されることはないが、物理的な…
(c) “Georgia Film” Studio, 1968 (c) RUSCICO, 2000