萩原くわがた

レッド・ハンターの萩原くわがたのレビュー・感想・評価

レッド・ハンター(2018年製作の映画)
-
荒廃し澱んだ空気の世界の西部劇的なストーリーが展開される。なんか空気が汚くてみんなマスクをしててその原料となる銀粉を求めてる(マッドマックス2で皆ガソリンを求めている感じで)んだけどそこら辺はあまり深く掘りさげなくて、この世界観はあくまで殺伐感の演出としてのものにとどまっている。
じゃあどんな作品かって言うと、俳優推し作品に他ならない。なんといっても主演のジーナカラーノの活躍に尽きる。マッシブな肉体から繰り出されるアクションは激しく、雄々しい表情で敵を無慈悲に撃ち殺す…かと思いきや冗談めいた笑顔や優しい表情は柔らかく、親しみがある…と、ヒロインというよりは1人の人間として味のある存在感を放っている。戦闘の師匠のおじいさんとの掛け合いも微笑ましい。
随所に低予算を感じるシーンがありつつも、結局はジーナカラーノの魅力のおかげで楽しんでみられる。アルバトロス配給だけどしっかり面白い映画、割とあるなあと感じたりした。