azitarou

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のazitarouのレビュー・感想・評価

4.3
落ちこぼれの即席チームから本当の家族へ、その銀河の旅の終着点。ゲテモノ生物に宇宙ジョーク、悪趣味テクノロジー……カラフルなスペースオペラは変わらず、焦点はロケットの過去へ。これが馬鹿みてえなギャラクシー漫才を満載しないとやってられないくらい暗いったらなんの。しかもサノスの次くらいにジェノサイドしてそうなMCU史上最低最悪の非人道的ヴィランが爆誕してて笑う(いや、笑えない)。こいつがもう格の低さが圧倒的でありながら、ガーディアンズと見事に対極的な思想の持ち主でむしろめちゃくちゃ話を盛り上げてくるのですごい。名誉MCUヴィランの称号を授けよう(そして死んでくれ……頼む……)。

そこかしこに「たたみに入ってる感」が出ている分、笑えるシーンの度に少しずつ映画の終わりが近づくように思えて一抹の寂しさを感じてしまう。最後に、負け犬たちの最高のドラマをありがとう、ジェームズ・ガン。
azitarou

azitarou