ぽち

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺のぽちのレビュー・感想・評価

2.7
200年も前の話なのだが、この事件はかなり詳しく資料が残っていて、驚いたのが犠牲者の氏名や死因などもはっきりと分かっているという事だ。
そのような事件の映画化なので、かなり史実にそった真面目な作りとなっていて好感が持てる。

しかし、では映画として面白いかというと真面目すぎてまるで歴史の授業の資料のようだ。

また、事件までを丁寧に描きメインの暴動、そして国王が「ガハハ!」って笑って終わっているのだが、事実の羅列で訴えるものが弱すぎる。
ま、実際はこれだけの事件だったが議会改革の進展にはほとんど影響を与えなかったし、捕まったハント達は実刑をうけ、騎兵団関係者は全員無罪となったそうだから、この後を描いても虚しくなるだけだな。

「良い歴史の勉強をさせてもらいました」って作品で、エンターテイメントとしてはイマイチ。


余談。
映画だけ観ると6万人が集まった集会で、騎兵隊が大暴れして、地面一面死体で埋め尽くされていそうな虐殺・・・・・って見えるけど、実際の死者は18人だそうだ。

おいおい、昨今日本でおきている放火殺人の方がレベル高いぞ。
ぽち

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