T太郎

ザ・ファブルのT太郎のレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.6
1014
たまには日本のエンタメ作品でも観てみるか。
という訳で選んだ作品がこれだ。

基本的にコメディである。
笑える場面は普通に笑える。
元祖“笑わない男”であるこの私が、一瞬であれクスリとしたのだ。
実に侮れない作品だと言えよう。

大いに笑っていただきたい。

しかし、思いのほかシリアスな場面も多く、私の情緒は妙に安定しなかったのである。
もっとコメディに全振りでもいいのに。

ストーリーは至極シンプルで分かりやすい。
とある暴力団組織内の内ゲバに絡んで、捕らわれたヒロインを伝説の殺し屋“ファブル”が救い出す、というものだ。
枝葉があり一見複雑に思えるかもしれないが、要はそんな物語である。

ただ、設定が面白い。
伝説の無敵の殺し屋“ファブル”がボスから休養を与えられ、1年間普通の生活をするよう申し渡されるのだ。

そして、その間一切殺しをしてはならない。

“ファブル”は真面目だ。
ボスの言いつけをしっかりと守り、プロの普通人になるべく奮闘するのである。
そんななかでのヒロイン奪還劇なのだ。

殺さずの誓いを立てた“ファブル”は、荒れ狂う極道の大群にどう立ち向かうのか。
そんな物語なのである。

主人公の“ファブル”を演じているのが、ひらパー兄さんこと岡田准一だ。
今や日本のアクション映画界を牽引する存在であると言えよう。

あまり邦画を観ない私なのだが、彼の活躍は耳に届いているし、大いに期待しているところなのである。
引き続き、刻苦精励していただきたい。
(なんか偉そう)

ちなみに物語の舞台は大阪だ。
有名俳優たちが大阪弁をしゃべってくれている。
多少ぎこちなさを感じる部分もあるが、私は気にしない。

むしろ、こんなお下品な言葉を使っていただき、おおきに~、なのである。
大阪府知事になり代わり、篤く御礼申し上げる次第だ。
お口は汚れていないでしょうか?

これで大阪弁の良さが広く周知され、多くの人々に親しまれるようになれば奇蹟・・・違う、幸甚の極みである。
今後とも、よろしくごお願い申し上げる。

ちなみに私はお上品な兵庫県民である。
(こらこら)

も一つちなみに、柳楽優弥の演技は秀逸であった。
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