ぽち

ジェニーの記憶のぽちのレビュー・感想・評価

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
2.5
TVMだがアメリカでこの内容をTV放送したことに驚く。
「私の知る限り真実である」とテロップが出るようにあくまで監督の主観に基づくストーリーとして見るべきだろう。ここを間違えると「映画を歴史的根拠」としてしまう某国の様な事になりかねない。

元々私は「実話」を売りにしている映画が嫌いだ。すべての人に意見があり見方があり主張がある。それを網羅することなど不可能。結果として偏った描き方にしかなりえない。実話など存在しないと言うことに気付くべきだろう。

それぐらいならフィクションとして自分の考えを創り上げ、それを見せてくれた方がよっぽど説得力があると思うのだ。

さて今作だが70年代のフリーセックスなどの文化を考えればありそうな話ではある。作品としては主人公の葛藤などを小さい頃の本人を含めインタビュー方式で描いたアイディアは斬新。ここは高く評価する。

ただ、「自分が被害者だったのか?」の答えを男の行動に求めたのは疑問。自分に問うべきだろう。ましてその答えに基づき現在の男を罵倒するのは単なるヒステリーではないだろうか。
そこら辺の考えが浅くてどうも同調できない作品だった。
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