yayou

まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人のyayouのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

この映画の結論は、あるのか、ないのか。全く当たり前のことを言われただけの気もする。

前半は、奇跡的な、ありえないような本当の話。
面白いし、周りからもてはやされて上手くいきすぎで。。それはもう長くは続かない、そう流れがくるのはわかってる。
が、その真実は、実験のようなものだったと、意外なところをついてくる。
一卵性双生児を、ある一定の条件のもと、裕福、中流、裕福ではない、家庭に養子として送り、その差異を極秘で研究する。
かと思いきや、本当の親に精神疾患がある子を選び、遺伝と環境を調べる、のかと思いきや、要は、親の躾や育て方の違いを見ていたとか!?
結局は、遺伝だけではなく環境だと言いたい、そんなのわかってる。
膨大な内密な資料があっても、そのデータの分析をしていなければ意味はないし、そもそもこの実験の意味すら明らかになっていない。

この三人が出会えた奇跡こそが、一番興味深いことだった。ファンタスティック!
それ以外は作為的。
でも、三人が会えてしまったことで、この実験的なことが中止され、知ることのきっかけになったのだろう。

全く同じだと言われている三人の、それぞれ三人の奥様が、うちの人が一番素敵だ♡と言うのがとても微笑ましかった。

三人の同じところを見つけ強調したい気持ちはとてもわかる。でも別々に生まれた時点で当然別人だし、同じ親元にいたって違いはある。にしても、離れて育っても同じような経歴なのは、驚いた。
結局、人は見たいようにしか見ないのだ。
yayou

yayou