HirokiYamashita

ある画家の数奇な運命のHirokiYamashitaのレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
3.9
本当は4.5くらいつけたいけど、長すぎて2回目みるかどうか…。まさかオッペンハイマーより長いとは。

たまたまデュッセルドルフやケルンを訪れる機会があり、最近リヒターのバイオグラフィーを追っていた。
そういうモチベーションの中で映画を観て、彼が何を目撃し、どのような着想を得て、何を企図したか手に取るようにわかった。リヒター本人がこの映画に対して幻滅しているらしいから、ノンフィクション部分は差し引いてみる必要はあるが…。

個人的な興味はリヒターの半生にあるが、この映画の重要な主題は、T4作戦。恥ずかしながら全く知らなかったが、ニーチェも賛同していたほどの悪しき優生思想の問題を知るきっかけとなった。