HirokiYamashita

最後のフェルメール ナチスを欺いた画家のHirokiYamashitaのレビュー・感想・評価

3.7
メーヘレンの贋作事件の大筋は理解できるのでその意味では十分に面白い。というか、事実がぶっ飛んだオチなので必然的に展開は飽きない。メーヘレンのキャラも知れてリアリティが増す。
ただ、おそらく実際には裁判で贋作を描いてみせたようだし、あれもこれも自分の作品だと不必要なまで真実を語り出したとされるシーンも見たかった。メーヘレンの魂胆やコンプレックスに迫る描写がもう少しあってよかったかなと個人的願望。
あと、この事件以降、ハンネマの評判がオランダ画壇でどれくらい下がったのかめちゃくちゃ興味ある。