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ラ・ポワント・クールトの夕のレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
4.0
まずロケーションやモノ、ラ・ポワント・クールトに生きる人々の調和が見ていて気持ちいい、何一つズレがないように感じる
だからこそパリで育ち都市生活者然とした目線、愛の論理を持つ主人公の妻はムラ社会の外部を担う異邦人のよう
衛生局の介入もその生活の中に取り込んでしまうような生命力のある村の一挙手一投足と行き詰まった恋人同士の会話が並行して進んでいく様子に、上手く言えないけど南仏で描かれた印象派の絵画を眺めそばの解説に目を通し、また絵に戻り、もういちど解説を読み返す、そういった行為にも似た、作品の奥行きが広がっていくと同時にそこにある光の美しさにも囚われていくような心地よさを感じた
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