前回同様、何かもっさり、まったりしてる感じが否めない。
ワイヤーアクション連発も、どうも動きに重さがなく、常に吊られてる軽さを感じてしまって映画の内容よりお財布事情に心がいってしまった。
唯一、東京の夜景をバックにトーカが座ってるワンシーンだけ、色彩トーンと画の構図がバッチリ決まってて良かった。あれは絶対これを撮ろうと最初からバチバチに決めてたに違いない。
漫画のトーカは現トーカのが近いと思うが、前作トーカの持つ雰囲気が好きだったゆえ、色々おありだろうが勿体ない。
月山は好きなキャラだけど、あの話しだけで映画化するまでは個人的にどうかなとも。松田翔太はばっちりハマってたと思うが。
もっとエンタメ振り切りまくってもとも。
どうしても昭和生まれの自分には映画は特別なもの、凄いものという意識から抜けられず、見終わった後に何か残るものが欲しい。
爽快感でも、重い嫌な気持ちでも、怖さでも、何か分からんが面白かったでも、何でも心に引っかかるものが。
何かそこも軽く上空を通り過ぎていった気がした今作。
続編ありそうな終わり方だったけど、頑張ってほしい。こう、何か、こう、ピリッと。
