Bitdemonz

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのBitdemonzのレビュー・感想・評価

4.0
昨今のRPGの源流とも言える老舗のテーブルトークを主体にしたファンタジーアドベンチャー作品、という知識はあるものの、原作は未プレイだし、過去様々な映像作品になっているにも関わらず、一度も関連作品に触れてくることはなかった……

……にも、関わらずの満足度。
ある程度のファンタジー系作品の知識がある程度なら尚良、恐らく原作知識を要していれば更なる上の満足度が得られると思しき小ネタやシーンに溢れているのは何となく理解出来る。

会話のテンポが非常にライトな切り口で、随所に溢れるユーモアはファンタジー系のRPG作品をメタ的に捉えたギャグにさえ見えてくるが、この雰囲気こそが“テーブルトーク”RPGを原作とした作品ならではの、且つただ作品世界の雰囲気だけをなぞらえた“張りぼて”ではない、作品愛に溢れたものだと言うことも、何となく伝わってくる(原作を知らないので)。


また主人公のジョブが、吟遊詩人(的な?)という辺り、通常のゲームプレイなら先ずあまり選ばないだろう(自分ならですが)キャラクターが、知恵を駆使して戦況を打破していくという辺りも、恐らくテーブルトークRPG的なんだろうな(未プレイなので)と感じつつ、日の当たらない連中が協力して事を成し遂げる系のカタルシスもややあり、しかもコメディ要素満載の作品となると、ホント個人的にですが、余暇の暇潰しにチラッと観たら思った以上の“丁度イイ”具合儲けもんという、実に良いタイミングで鑑賞出来たなァと言うことで良かったなぁと。

チカラを入れて観なくても良い、とにかく程よく、丁度イイ作品でした。
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