女性の心情を丁寧に描いているのだが、ストーリー自体に起伏や驚きが無く「だからどうした」って言う部類の作品となっている。
それとやはり日本の描き方にかなり違和感があり、見ていても気になってしょうがない。
実在の「ミス大阪」という店でロケをしたそうだし、街並みなどはそのままなので良いのだが、いきなりバーのママが英語ペラペラだったり、どう見てもヤーさん崩れの彼が普通に英語しゃべったり、英会話率が多すぎるのが違和感。
競輪で数千万単位で素人が当たりを出しているのもやりすぎ。
日本人のパスポートで出国しているのも無理がある。
ミミコの死因を時系列をいじってミステリアスにしているのだが、結局そこもストーリーの中心に絡んでこないので、消化不良。
せめてイネスの犯行とかにして、逃避行とした方が盛り上がったのではないだろうか。
一人の女性の心の変化をみるべき作品だということは分かるが、それを乗せた器がいい加減すぎないだろうか。
で、一番の「無理」がイネスを演じたビクトリアがキャバレーで一目置かれるほどの美人ではないこと。
今一つノレなかった作品。
余談。
日本語のようにしゃべる人により癖が強い言語は、誰に習ったかで最悪ギャグになってしまう。
今作のイネスがそのまま大阪に居ついたとしたら、きっとバリバリの大阪弁のおばちゃんが出来上がるのだろうなぁ。笑
で、「ギャグ」になってしまった一番の見本が不死身のセガールおやじ。
きっと彼女に習ったんだろうな。微妙なお姉言葉の日本語が爆笑。