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マルモイ ことばあつめのalyssaのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
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自国の言語が弾圧された時代に、自分たちのことばを後の世代に継いでいくための辞書作りに励む

ことばは精神であり、尊厳であり、文化そのもの

識字できなくとも、体得した言葉の細かなニュアンスの違いは理解していて、それが辞書作りに活きていく

ハングルが読めるようになってきた嬉しさを感じるパンスが、街中の看板や目に入るものを声に出して読んだり、小説を読み感動したりする
(軽率な感想かもしれないけど、学習者あるあるで、とっても共感した)

劇場に集う同志たちや、届いた多くの手紙
ことばが持つ豊かさと奥深さは、話者によって大切に育まれたものだった

歴史は、当時を生きた人々がいなければ、資料から学ぶことしかできないし、その資料がどれほど正確なものなのかは判断が難しい
国それぞれにオフィシャルヒストリーがあって、照らし合わせるとちぐはぐなものもある

世論を動かすための映画と言われようが、事実が湾曲されていると言われようが、「史実を元にしたフィクション」が、より詳しく歴史を学ぶきっかけになるなら、大いに意味のあるものだと思う
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