まーしー

フォードvsフェラーリのまーしーのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.5
時は1966年。ル・マン24時間耐久レースで絶対的王者フェラーリ(イタリア)に対して、フォード(アメリカ)が挑む熱き男たちのドラマ。

元レーシングドライバーでカーデザイナーのキャロル(マット・デイモン)。
現役ドライバーで車の修理を行うケン(クリストファー・ノーラン)。
二人がタッグを組み、フォード車に改良を加えていく。
私には、フェラーリとフォードの技術力の差は解らない。ただ、「勝つには200年か300年必要」というケンの発言からも、両者には大きな隔たりがあったのだろう。

破天荒なケンを忌み嫌うフォード社の幹部、彼らを説得するキャロル、こよなく車を愛し改良を加えるケン……それぞれがぶつかり合いながらも、「打倒フェラーリ」に向かっていく過程には胸が熱くなる。

二人のドラマだけでない。
唸るエンジン音やクラッシュなど、カーレースそのものも見応え十分。
24時間耐久の過酷なレースは、間違いなく本作のハイライト。

直球の作品名も良い。
“フォードvsフェラーリ”
まさに、その通りの内容。

私は車に詳しくないし、F1なども見ない。
ただ、知識がなくとも十分に楽しめる内容であることは確か。
高き目標にも諦めず突き進む男たちの姿勢は、今後の人生において、大いに参考になるものだった。