かおり

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのかおりのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーはあまり見たことなかったけど、面白かった!

予告のとおり、「期待の新作が世界同時発行される際に、ネタバレされないように翻訳家たちが幽閉されて翻訳するのに、なぜか一部公開されてしまう。誰が公開したのか?幽閉されているのにどうやって公開したのか?犯人の真の意図は?」というストーリーでした。

その真相は、私の想像と違くて、良い意味で裏切られ、観賞後はスッキリできました。


細かい点では、「なんでそうなったの?」という箇所はあったけど、2回目観に行って確認したいぐらいには、面白かったと思います。


他のかたもレビューで書かれてましたが、観ながら考察するミステリーというよりは、後半で真相が判明するような映画です。


なんでこんなに上映してる映画館が少ないか分からないですけど、お勧めできる映画でした。



以下、ネタバレです。






デンマークの翻訳家が、家族よりも夢(仕事)が自分にとって大事だと自覚したとき、そんな自分に嫌気が差したジレンマが印象的でした。
そのまま夢に向かうのかと思ったら、自殺してしまって、、、
理想的なハッピーエンドではないのが衝撃的でした。


あと、影の原作者(ジョルジュ)が殺されたときはやっぱりなー、とは思った。エリックが会わせられない理由があるんだろうなという予測はあった。
最後、アレックスが、エリックからジョルジュを殺したことを聞いて「その言葉が聞きたかった」と呟いたとき、泣いてしまった。
本の売り方に納得できなくて事を起こしたというより、信頼してただろうジョルジュの最期の真相を知りたかったんだろうな、と思った。
かおり

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