FREDDY

英雄都市のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

英雄都市(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ウィロー・フォレストのWEBコミックを原作とした、カン・ユンソン監督によるアクション作品である本作は、再開発によってテーマパークの建設が計画され取り壊されることとなった、モッポ中央市場を守るべく反対運動を起こしていた地元住民らを追い払おうとするも、その場にいた女性弁護士のソヒョンと出会い一目惚れをしてしまったことで、彼女に認められようと心を入れ替え"いい人"になることを決意したヤクザのボス・セチュルが、堅気となり更生して地元の慈善活動を行っていた、再開発事業の推進派で3期当選を狙うウリ民主党のチェ・マンス現職議員の対抗馬として選挙に出馬することとなったファンボの手を借り更生を道を歩もうとしていた中、乗車していたバスが事故に遭い咄嗟に乗客の救助に当たったことで一躍"英雄"として有名になり、チェ・マンス議員の策力によってファンボが襲撃に遭い入院してしまったことで彼の代わりに出馬することとなり、様々な困難に見舞われながらも奇跡の大逆転を目指して奔走していく様が描かれたものとなっているのだが、ヤクザが政治家になるという漫画チックな展開を見せる本作だが最後までとても面白く、キム・レウォンやチン・ソンギュ、チェ・グィファなどといったキャスト陣の共演や、ウォン・ジナの愛らしさもまた惹かれるものがあり、内容に関しても、バスの横転事故のシーンは見応えがありましたし、セチュルとソヒョンによる恋愛ドラマや、チェ・マンス議員の選挙妨害に遭いながらも"選挙"という抗争に立ち向かっていく様も気軽に楽しめるものとなっていて、見えない角度から仕掛けられたユニークなエンドロールには思わず笑わされましたし、全体的にポップで明るい雰囲気だった点もまた予想外。率直な感想としては、中々面白いコメディ作品でしたね。マ・ドンソクも登場しますし、シンプルな内容ながら胸にくるものがある。暇つぶしに最適な一作かと。
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