木野エルゴ

おしえて!ドクター・ルースの木野エルゴのレビュー・感想・評価

3.7
ナチスによるユダヤ人迫害の難を逃れる為、家族と離れてスイスで過ごすことになった幼少期。家族をホロコーストで失い、戦争が終わった後もパレスチナでスナイパーとして働き、爆破により両足切断の危機を迎えた20歳。それらの不遇を全て乗り越えて自分の力で人生を勝ち取り、アメリカでセックスセラピストとして活動し、多くの人を救ってきた「ドクター・ルース」ことルース・ウェストハイマーのドキュメンタリー。

何があっても生きていこうとするバイタリティに圧倒される。人前では決して涙を見せず、常に自分を律し続けて他人のために行動する。それがドクター・ルースにとってのサバイバル術であり、90歳を過ぎてもなお活動し続ける原動力になっている。常人では到底到達できない境地だと思う。

本も数多く出してるそうなので、翻訳されているものがあれば是非読んでみたい。
木野エルゴ

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