（劇場で鑑賞済みだがprime videoで再鑑賞）
基本的にはシネスコサイズの作品が好きなんだけど、とにかくデレク・ツァン監督は登場人物をどアップに映すのでビスタサイズがすごく活きていた。併せて人物だけじゃなくいろいろなものがコラージュのようにアップで映し出され、その一瞬一瞬の描写が二人の刹那的な時間をうまく強調し観ているものの胸を突き刺す印象だった。
すごく良かったなぁ。
にしても、この演出は役者の演技を絶対的に信じてないと難しいと思う。そんな中、主演の２人が見事に素晴らしい表情を魅せてくれたし、チョン・ドンユイなんて10代にしか見えなかった。そりゃアカデミー賞にもノミネートされるわ。
あと、もともと白夜行が好きなので、その影響を受けているこの作品も自然と好きになる要素に溢れていた。男女が誰にも言えない秘密を２人だけで共有する話は幾つになっても心を奪われる。
あぁ、切ないなぁ、愛おしい。
