山崎賢人の演技が毎回舞台演劇っぽくて、邦画で彼を見かける度に苦手意識があったのですが、今回は舞台演劇らしさが逆に功を成していた。(それでもやっぱりノイズに感じる部分は多々あった)
特筆すべきは2点…
こんなにも汚くてゲスい山崎賢人を見たことがない。だだ、こんなにも人間臭くてカッコいい山崎賢人も見たことがなかった。
終始、山崎さん演じる主人公のプライドを捨てられない感じとか、彼女には自分の才能のな…
後半めっちゃ泣けた。最後の部屋の芝居のシーンと自転車の長回しのシーン。
あと山崎賢人がまんま窪塚洋介。窪塚洋介がのりうつっててもうそれしか残らないくらい窪塚洋介だった…
山崎賢人だろうと窪塚洋介だろ…
原作の又吉直樹曰く『「劇場」という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説』とのことです…。
確かにキュンキュンするような恋愛映画ではありません…ただとてつもなくリ…
何にもなれないと悟りながら、それでも無闇に歩きつづけてしまう。この「夢を見る」ジレンマは全身にナイフを貼り付けたようにトゲトゲしい人間兵器をつくり出し、自分はおろか、自分の一番近くにいる人をも壊して…
>>続きを読む映画『劇場』試写へ。もさもさのビジュアルで、コミュニケーションもままならず、脆くて危うい演劇青年役の山﨑賢人さん。その山﨑さんを松岡茉優さんが役柄としても、演技としても完全に受け止めているのが素晴ら…
>>続きを読む『歪なダイヤの原石をもらえた感じ』
最終的な感想をひと言で表すならそんな感じです。
観賞直後は形容し難い感情が渦巻いていて気持ちの整理がつかず放心状態だったのですが、会場を出てしばらく散歩している…
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