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バーナデット ママは行方不明のnekokatzのレビュー・感想・評価

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リンクレイターの新作ということで見にいった。原作小説があるようだ。
これはかなり良い映画!

「20センチュリー・ウーマン」のリンクレイター版といった趣き。

舞台はシアトル。主婦のバーナデットは、娘の中学卒業祝いに南極に家族旅行することになる。
が…人嫌いの彼女は見知らぬ乗客との船旅に躊躇。隣人や学校のママ友ともトラブルが続き…という導入。
「人がいっぱい居るとこ、行きたくないな…」となる人のための映画ですね。その気持ちわかるよ。

だが、この映画の本質はそこではなく、
専業主婦の彼女が元建築家(しかも天才が付く)で、クリエイターを辞めた女性の復帰までの話だということ。
ケイト・ブランシェットが大変輝いている。

「クリエイターは創作している間は社会に居場所があるが、創るのをやめると「付き合いの悪い変人」にクラスチェンジする…」という大変身につまされるお話。

細かなディテールも面白く、主人公のキャラを補足している。
家族が住むのはシアトルの元少女救護院で、歴史的建造物の指定を受けているため改修できず、雨漏りと闘う日々だったり。
夫は元ディズニーのCGアニメーターで、MSのAIチームのリーダーだったり。IT富裕層のライフスタイルを面白おかしく見せてくれる。

シアトルの雨の多さを上手く活かしているのも感心。

(補足)
日本版の予告はかなり酷い。映画の知的な部分を隠そうと必死だw
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