有史以来戦ってきた悪魔と魔術師。
イマドキの悪魔は、ネットワークを我が物としスマホから人間を狙っているという……
相棒とともに汚水処理の仕事をこなす冴えない男ハワード。
相棒がARの幽霊ゲームアプリを始めた事で、思わぬ運命に立ち向かう事に。
気軽に見れるホラーコメディだが、最大の個性は“サイバーエクソシズム”！
ホラーとしては幽霊もやり、悪魔もやり、更にガジェットやスーツといった機械的要素が楽しい。
ゴア満載のSFX、光線や魔力が飛び交うVFXとも気合いが入っている。
全ての主要キャラクターが魅力的で、特に「頭脳派の姉モリー」と「武闘派の妹トルクル」のバトルヒロイン姉妹が素敵！
そしてモニカ・ベルッチ様……！
出会いや別れあり、修行あり、運命の決戦ありと、まるで少年漫画のような賑やかさに、コンスタンティン×ゴーストバスターズ×ハリーポッター×ガンツ×MCU×……等、様々な人気作に共通するエンタメ成分を詰め込まれた面白さ。
子供の頃『ゴーストバスターズ』を初めて観た時に近いテンションで楽しめた。
とても些細な事なんだけど、ヘルメットを脱いだら主演だろうとヒロインだろうと髪や顔が汗でぐしゃぐしゃ、みたいな「きちんとした描写」さえ、最近のビッグバジェット邦画はまともにやらない傾向があると感じているので、そういう箇所にも好感や映画としての誠意を感じる。個人的な、小さな事だけど(B級とか予算とか関係なくこういうきちんと感が出来る作品が好きだし、演者の顔の都合だか手軽にできるリアリティラインすら意識しないんだか、こういうのをやらない邦画の“意識高いのに足元スカスカ全国ロードショー作品”に抵抗がある)。
こういう“ちょいおバカ・ちょいコワ・だけど普通に面白くインパクトがある”映画を金ローとかで流して欲しいな！
クセ強だけど素直に楽しめた。大好き。
