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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇のKUBOのレビュー・感想・評価

3.8
1月10本目の試写会は、大泉洋主演『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』完成披露試写会。

上映前の舞台挨拶、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江と美女がずらーり! 毎度お馴染み、大泉洋の爆笑トークはさえまくり、映画の前にバラエティ番組を一本見たかのよう。映画見る前に大笑い。

太宰治の遺作をケラリーノ・サンドロヴィッチが舞台にした作品の映画化ということで、女にだらしなく、思いつめると女に「いっしょに死んでくれ」とか、設定的には太宰そのものなんだけれども、それを演じるのが大泉洋だし、人間失格を全部ギャグにして笑っちゃうみたいな作品。

だいたい、愛人十数人って、平等に会ってたら、月にひとり2日くらいしか会えない。月に2日ずつと言ったって、本人にとってみればひと月30日、毎日愛人との生活を送らなければこなせないわけだから、身体もつのか?

その愛人たちと別れるために、小池栄子をニセの奥さんにして、それぞれの愛人に会いに行くのだが、まずはその小池栄子がもうすごい! ほとんどドラえもんである。大山のぶ代である。しかも絶対ドラえもんが言わないような柄の悪い台詞をバンバン吐く! 大爆笑だ! 舞台挨拶とは攻守入れ替わって、攻めは小池栄子、大泉洋は受ける芝居だ。ここまで小池栄子が思い切ったコメディエンヌに徹する役だとは思わなかった。

緒川たまき〜橋本愛〜水川あさみといった愛人たちとのドタバタもそれぞれおもしろい。小池栄子が引っかき回す。大泉洋がオロオロ、あたふたする。漫才コンビのような息の合った掛け合いだ。

大笑いしながら、死ぬの死なないの、大騒ぎを経て、果たして大泉洋は愛人たちと別れられるのか〜?

成島出監督ってシリアスな作品の印象しかなかったけど、コメディもいけるじゃないですか! 期待通りに笑えます。オススメ!
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