往年の伝説的スラッシャーであるホラーの草分け『ハロウィン』と、ホラーが定番化した時に現れたメタ作品(広く認知されたホラー映画の仕組みを利用した)『スクリーム』を折衷させたかのような、スリルとハイテンポが印象的。
ゴアや殺傷における派手な描写と、バカな若者達が殺人鬼から逃げ回るのではなく“警察をはじめ大人達が殺人鬼を追う”という展開も退屈せず楽しめた。
“銃撃されたが死体が見つからず、ハロウィーンの度に現れるという都市伝説の怪人”という殺人鬼の設定にはブギーマン(マイケル・マイヤーズ)へのオマージュが感じられ、他にも名作ホラーへの目配せかな？というポイントもちらほら。
だけど「ホラーマニアだけが楽しめる作品」ではなく、むしろ明快で勢いがあり、スラッシャーホラーを初めて観る人でもB級スラッシャーのノリやゴアを堪能できる作品だと感じる。
ナイフを得物にした神出鬼没の身軽な殺人鬼「トリック」の佇まいや殺戮の数々は、ゲーム『デッドバイデイライト』のキラーキャラクター「ザ・リージョン」好きには特にオススメ！！
