このレビューはネタバレを含みます
どこかで成長が止まったようにまっすぐで、感情表現もまっすぐだから、幼さゆえに社会のレールから外れてきた男の物語。
役所広司の屈託のない笑顔が忘れられない。
児童養護施設のシーンからしばらく一切表情を映されなかったところに彼のきっかけがあったんだと思う。ただ、そこから社会に馴染む葛藤、そして介護施設のいじめられっ子に向けた感情が表れる場面では一気に心を抉られた。
役所広司の表情の演技があってこその深みのある作品だった。
まだ噛み砕けていない。ゆっくり、じっくり、自分が1つ1つのシーンで感じたことを言葉にするために考えたい。ただ言葉だけでは薄っぺらすぎて相応しくないかもしれない。
だから、とにかくいろんな人に見てほしい。