1999

プラットフォームの1999のレビュー・感想・評価

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.0
考える時間のある映画。

最初施設に入った事は自覚していて、施設のルールがどうで、いつ出れるかも多分分かっているのに、最後の行動はそれらが分かっていない人がとる行動のように感じた。
最初から施設の中ということを自覚してなければ、ストーリーとして綺麗に見れた。
自覚しているなら、そこを出た後の管理者vsみたいな形の方がよかった気がする。まあ多分そうなると構造だけを主張してるみたいになるから、あくまで主人公の中でどう変化を起こしていくかに途中から着目させようとしたんだろう。

ただこの施設には子供がいないのが欠点。
終盤で見た目だけで子どもだと決め、純朴な存在として伝言として崇めはじめたが、子どもだからと言って何かを伝えるとかは明らかに主人公らのエゴ。もしかしたらドン・キホーテを持ち込むぐらいだから、妄想で英雄譚を信じていたのかもしれない。エレベーターは下に着いた時、床に着いてたから上に上がり切った時には天井に押し付けられそう。

予算がなかったんかな、最後最下層に行ってもどっか行って終わりだったし。

あとあの感じだと100層ぐらいで飽和状態になってそう。それ以下は全部同じような世界が広がってる。

良い点は上層の人間も下に行くというルールを変えることは出来ない。

描ききれていない部分があるし、それを感じさせない作りにもなっていない気がする。
1999

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