旧ユーゴスラビア出身で、あの『アンダーグラウンド』を撮ったエミールクストリッツァ監督制作という時点で興味深い。お茶の相手は誰なのかと思っていたら監督ご自身だった。ウルグアイ。歴史的背景や人物について丁寧に説明してくれる作品ではないため、ざっくりと把握しながら視聴。ある程度ウルグアイの歴史を知ってから観た方が分かりやすかったと思う。刑務所からショッピングモールへ。携帯電話にトイレ。ペットボトルの蓋ベンチ。愛犬用の肉。銀行を襲うことと作ることの違い。銃弾。コップ1杯の水。IMF。国民と同じ暮らし。「政治の世界で探すべきは 大きな心と小さな財布の人物です」。農業学校。後悔と子ども。お若い頃のご夫妻が美形。愛称エルぺぺ。時代と立場が変われば評価も変わる。彼のことを手放しに賞賛はできないけれど、信念の人であることは伝わった。給与の約9割を寄付し続けるなんてなかなか出来ることではないと思う。ギバー。
