Kさんの映画レビュー・感想・評価

K

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.2

水木しげる×横溝正史の世界観に現代的アップデートを加えた二次創作という印象。もうそれは叶わないけれど、ご本人が本作をご覧になったらどんな感想を持つのか非常に興味深い。台詞での説明多め、情報量も多め。ど>>続きを読む

観察者(2021年製作の映画)

3.4

契約書とサイン。クロロフィルウォーターとゲヴュルツトラミネール。どの部屋もカーテンがない。初夜。眼科。「鳥は翼を持つ二つの目」。人間の視力がいかに不完全か。レーザーポインター。仮装。エスカレートする行>>続きを読む

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

3.5

丁寧な口調の黒沢監督。若い世代が上の世代を乗り越えていく。その先に明るい未来がある。若者にとっての明るい未来が、大人や年寄りにとってもそうであるとは限らない。対立した価値観。『北国の帝王』。ドキュメン>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.7

「夢の中で未来は明るかった」。夢か現実か。「唐揚げが小さいです」。アカクラゲ。出てくる間取りはどれも違和感が強い。そして不自然な構図の数々。ときどき切り替わる荒い画質。窓際の机。「嵐が来るかもな」。臨>>続きを読む

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.3

原作は全く知らない状態で視聴。どこまで忠実なのか不明。実写版ドラゴンボールくらいの期待値で視聴し始めた影響か、思ったより観やすいし分かりやすいという印象に終始した。白銀聖闘士(シルバーセイント)のマリ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.2

予告でも序盤でも見せ場が映っていたので、そのシーンのいち押しっぷりが伝わってくる。何も知らずに見て驚きたかった気もする。ここぞのシーンを何度も流すジャッキーチェン作品をふと思い出した。見慣れたトムクル>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.3

ちょくちょくタイトルを耳にするので気になっていた作品。配信終了間近のため視聴。バーバリアン=野蛮人。デトロイト。窓外の叫び声。蛇。清潔なシーツ。紅茶。歯ブラシ。ワイン。何もかもが怪しく見えるペニーワイ>>続きを読む

メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.1

吹替視聴。映画やドラマで見ると悪くないのに、声優となると途端に演技が下手に感じる現象の不思議。今回の今田美桜さんはその典型だと思う。声と顔が合っていないので余計にしっくり来ない。これは単に人選ミスな気>>続きを読む

春に散る(2023年製作の映画)

3.4

居酒屋。銭湯。Uber。実年齢±6歳の三羽がらすは同世代に見えない。「テレビはNHKしか見ないからな」。母とガソリンスタンド。ボクシングを始めた理由。クリスマス。ちぐはぐに感じる登場人物やエピソードは>>続きを読む

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.1

台詞ですべてを説明しすぎないのは良いと思う。ただ映像からの情報では読み取れない要素も少なくないため解像度低め。本来ならハラハラするはずのストーリーなのに感情移入が難しい。真相が明らかになったあとも掘り>>続きを読む

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.5

実話ベース。線路。私設駅。大統領への手紙。数学以外の知識は凡人以下の主人公。姉のからくりは比較的分かりやすい。自称 女神(ミューズ)のラヒ。信号。ビデオテープ。カセットテープ。試験。家族パートと恋愛パ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.4

原作未読。非現実的な展開と共にさまざまなギャップが配置されており、意外性が笑いを誘う。関西弁のお上手な芳根京子さん。チャーハン。遠慮のないダメ出し。縁起の良さそうな派手な傘。バイブル。聡実に対する狂児>>続きを読む

人狼ゲーム デスゲームの運営人(2020年製作の映画)

3.1

人狼ゲームについてほとんど知らず、1〜7作目も観ていない状態で無謀にも視聴。なぜ高校生ばかりなのか。運営元の正体は何なのか。国家機関はこのゲームを容認しているのか。疑問は尽きないながら、そういう設定と>>続きを読む

特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦(2022年製作の映画)

3.3

序盤、特に説明もなく現在から過去へ飛んでエピソード始まるため時系列の把握に少々戸惑った。主人公役の藤田健彦さん良い声。コロナ禍。在宅勤務による手抜き。ミュージカルバー「雨に唄えば」。銭ゲバ社長。廃品回>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.2

原作は約20年以上前に既読。よって内容はほとんど覚えていない状態で視聴。構造上仕方ないけれど、芝居がかった芝居が没入感を削ぐ。実力派の役者陣すらどうもヘンな演技に見える不思議。そういう意味では西野七瀬>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.5

この作品を観て誰が救われるのか。それを考えると、その多くは当事者以外の人々であるように思えた。蝶。ハウル似の草太。ミミズ。かしこみ。祝詞。鍵。キュゥべえを想起するダイジン。椅子。結局は対岸の火事。この>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.4

映像はすべて監督ディーン氏の視点およびカメラで撮られたもの。一種のモキュメンタリー。テニスボール移動。ミキサー。生活の知恵の数々。丈夫な毛。食パン布団。はちみつ壁登り。充電「ソーダの缶が空っぽだ」。家>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.3

実話ベース。日本に居るという設定シーンの8割ほどは日本っぽくなくて奇妙な感覚。ゲーマーをレーサーに。日産はよくこの案を引き受けたと思う。そしてオーランドブルーム氏も歳をとったなとしみじみ。黄金ランボル>>続きを読む

世界大戦争(1961年製作の映画)

3.8

てっきり『宇宙大戦争』や『惑星大戦争』と同じ系統かと思っていた。昭和特撮映画の中でもかなり真面目な部類。七五三。風邪薬ゼルゲンP。連邦国と同盟国。運転手。「株上がりやすかね」。石焼き芋…原水爆反対の会>>続きを読む

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.3

パン屋。フランスパンに罪はない。「それは正しいけど、正しいだけだよ」。緑内障と目薬。バス推しの理由が気になるし知りたい。絵。幼馴染。歯磨きも洗顔もせず眠るのは真似できない。洗濯機。孤独に関する本。パジ>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.4

序盤からインパクト大。肉そぼろみたいなそれ。もっと的確に表現するなら…はやめておこうと思う。モノクロだから色はまた違うのだろうと思っていたらカラーで見せてくれるトドメ設計。基本はモノクロ。章の最後だけ>>続きを読む

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.4

旧ユーゴスラビア出身で、あの『アンダーグラウンド』を撮ったエミールクストリッツァ監督制作という時点で興味深い。お茶の相手は誰なのかと思っていたら監督ご自身だった。ウルグアイ。歴史的背景や人物について丁>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.4

エンジン回転数毎分7000の世界。エンジン音が格好いい。スパナ。ケンマイルズ一家の関係が素敵。フォードvsフェラーリというよりは、フォードの重役vsレース部門といった印象。へっぴりだったり性悪だったり>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.3

有名なのでタイトルは知っていたものの、中身はほとんど知らなかった本作。ペンキ屋。髪をセットするシーンは整髪料のCMのよう。ブルースリー。殺伐とした両親。ディスコ。「レタスをくっつけてるみたいだぜ」。昇>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

ヤクザと刑事と殺人鬼。キムムヨルさんを見ているとどことなく武井壮さんを思い出す。ボイスレコーダー。どちらがヤクザか分からない粗野さ。傘を貸すエピソードとその後の展開が印象的。相変わらず重そうなパンチ。>>続きを読む

博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.3

自然数や素数など、数学用語の説明は授業形式になっているので分かりやすい。80分。にんじん。JOURNAL of MATHEMATICS。ルート。野球。「ここに直線を一本引いてごらん」。背番号。「子供は>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.9

高所恐怖症。フィリピン ルバング島。秘密戦。佐渡おけさ。「生き残るんだ」。地図の作成。米。呼びかけ。ラジオ。南岸待。バイアス。まさに信じられないような話。いかに戦時中の日本の精神状態が特異で、上司また>>続きを読む

ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)

3.3

血しぶき多め。でも痛々しさはそれほど無く観やすい。仔太郎は少々棒読み感がある。飛丸こと芝犬が有能かつ可愛い。毛染め。痛み止め。不老不死。中国語の台詞もこなす山ちゃんがすごい。主要キャラクターに女性なし>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.7

原作「沈黙する教室」は未読。実話ベース。高校生役の面々がお洒落なので、ところどころファッションショーを見ているよう。ハンガリーのサッカー選手 フェレンツ・プスカシュ。思いつきの行動力で敢行した2分間の>>続きを読む

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.5

原作未読。大正時代×超能力×純愛。単なるシンデレラストーリーかと思いきや、神妙な世界観とVFXによる能力描写がなかなか良い。顔に紋様。今田美桜さんは強気な役が似合う印象だったので、今回のキャラクターは>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.3

陽の下にうごめく陰。片耳。害虫駆除。ドロシーがちょいちょいベッキーさんに見える。クラクション4回。クローゼット。酸素吸入器型ドラッグ。デニスホッパー氏演じるフランクの倒錯状態の気迫がすごい。一方でしっ>>続きを読む

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

3.4

声帯ドーピング。三木作品おなじみの面々。モヒカン小峠氏。やらない理由探し。蝉丸「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関」。フラメンコ調。「未来より過去の方が長えやつに言われたくねえ」。義>>続きを読む

こっぴどい猫(2012年製作の映画)

3.4

総勢15人が繰り広げる7つの三角関係と聞くと非常にややこしそうだけれど、観てみると複雑さは感じなかった。バリカン。今泉監督ならではのゆるめの空気感。「付き合ってもないのにさ、嫌いになんてなれないでしょ>>続きを読む

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)

3.0

そういえば観ていなかったと思い出し視聴。ピッコロ大魔王のビジュアルは映画『マスク』を思い出す。キャラクターも設定もいろいろと崩壊している。それを笑って受け止められれば楽しめる作品だと思う。ある青年の成>>続きを読む

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