あおい

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のあおいのレビュー・感想・評価

2.3
1969年、極右作家の三島由紀夫が極左の東大全共闘の陣地にて1,000人に囲まれて行った大討論会の模様を中心に、関係者のインタビューを交えて構成したドキュメンタリー。
バチバチに対立する立場のはずの両者が、意外と和やかに論を交わしている実際の映像がふんだんに使用されていて、その臨場感だけですごく引き込まれる。

両者の思想に対して云々言える程、背景に関する知識もないのですが、三島由紀夫はクーデターに失敗し、自ら命を絶ったわけです。そうした(ある意味)華やかな死を迎えなかった全共闘の皆さんが、運動をいかに総括して生きていったのか、というところは、故中島らもが「パンクスが鋲ジャンを脱いだ日のことを知りたい」みたいなことを言っていたのを思い出して。そういうの、私もすごく気になります。
あおい

あおい