烏丸メヰ

祟り蛇ナークの烏丸メヰのレビュー・感想・評価

祟り蛇ナーク(2019年製作の映画)
2.8
厄年で災難続きの青年と、友達のオネエ二人は揃って出家する事に。
しかし入門した寺には、出家を阻む恐ろしい伝説があって……

おバカなドタバタに、寺院や儀式の華やかさ、自然の熱気等、タイらしさ満載の楽しいコメディ。
アクワイアのゲーム『侍道』のような、悪ふざけに合わせた小刻みな効果音がクセになる(笑)。

POVでもないのに、何か異変が起きたときそれに分かりやすくズーム(二度見的な強調のカメラワークを)しない、というホラー映画らしからぬカットが独特に感じた。

魅力としては何といっても、ポリコレテコ入れ感のない生き生きとしたオネエ達の描かれ方がタイならでは。彼(彼女)らの明朗な活躍だけでなく、賑やかしには決してとどまらず、苦悩やトラブルも描かれていて、登場人物としてとても良い。

人々の祈りや尊敬や祝福を集める「僧侶」という存在や、タイの人々の考え方も織り込まれ、異国情緒とお国柄を知り味わいながらも楽しく笑える。
タイトルは一旦忘れて観るのが良いかも!
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