ジョニマ

コレクティブ 国家の嘘のジョニマのレビュー・感想・評価

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)
4.0
ヨーロッパの片田舎、ルーマニア。その悪い部分と良い部分がどちらも余すことなく描かれている。
画面を見ているだけで豊かではないことが伝わってくるくらいにルーマニアは貧しいのだろう。その貧しさ故に、国全体が腐敗しきっている。それに問題意識を持って改革しようとする人を潰そうとする体制側の人間たち。これが片田舎の悪い部分。
一方、そんな状況を告発する健全なメディアと実務型の保健相という民主主義を体現する人たちも登場する。告発するのが、スポーツ新聞の記者というのが、考えさせられる部分でもあるが。恐らく通常のメディアは体制側に飼いなられているのだろう。日本と同じように。ともかくこれがヨーロッパよ良き部分。
これが世界のリアルなんだろう。
結末は突然訪れる。それでも希望を感じることの出来る映画であった。
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