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街の灯のhokaのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
3.2
幼少のチャップリンは経済的に窮乏していたらしいが、この頃はすでに人気が高騰し、当然女性との浮名も多くあった様だから、映画のチャップリン像は実像ではない。

しかし正直者でドジな浮浪紳士のキャラクターは愛されて然るべきだ。

盲目の花売りに恋をして、酔っ払い富豪の入水を思い止まらせ、酔っている時だけ友好を温め、泥酔している彼に貰ったお金で彼女を救う。

浮浪紳士の出来る事を全てして、自らは刑務所暮らしを経て偶然再会を果たす。

冒頭シーンの記念像は、わざわざこの映画の為に新造されたものだろうか?

彼のいく道の背景に、クラッシックカーが元気に街を走っているだけで感慨深いものがある。
ボクシングシーンのテンドンは、分かっていても面白い。

監督・脚本・製作・主演一人四役だから、妥協しなくて良かったものの、トーキー黎明期で葛藤も大きかったそうだが、最後のサイレント映画として見応えもあった。

所であの富豪の悩みって何?
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