わかりづらい映画だった。
わかりづらいというのは、場面に応じて主人公のキャラクターが何度も変わるからなんだけど。
この人、ある時は"神奈川に住んでいたから東京の事はよく知らない"と言いながら、またあ…
白黒映像と自己の喪失だと、どうしたって『他人の顔』を想像せずにはいられないけれども、今作も引けを取らないほど傑作。外見は簡単に変えられても、内面は変わる事は出来ず、虚無感と違和感が最後まであとを引く…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
撮影:渡邉寿岳、録音:黄永昌
事件が勃発した次のカットで1階に集う女家族の姉妹たちの会話にいくのは中々に意地悪な編集で良かったし、ラストのパートでのカップルのイチャ付きからの空気の変容はスリリングだ…
【《他人の顔》を纏えぬ者は《他人の顔》に狙われる】
先日、宮崎大祐監督の新作『VIDEOPHOBIA』試写会にお邪魔しました。
『大和(カリフォルニア)』、『TOURISM』も良い意味でも悪い意味…
日々、人々は無数のカメラによって映像として記録されている。そして物質(フィルム)ではないそれらの映像は幽霊(デジタル)のように見境なく電子世界を往来し、いつ間にか、自分とは似ているが違う、ドッペルゲ…
>>続きを読む大阪アジアン映画祭にて、かつて鑑賞。
全編モノクロ映像で描かれる不気味な大阪。
ある動画の流失事件によって、少しずつ精神を追い詰められていく一人の女性を描く。
作品の完成から、足掛け1年と5ヶ月…
©「VIDEOPHOBIA」製作委員会