このレビューはネタバレを含みます
ロケが美しい。
色使いも美しい。
そして、アラン・ドロンの破滅へ
向かう姿が美しい。
こりゃ〜、全編、
“また見つかった、
何が、
空が、海が、太陽が”
と言いたくなる気分。
リプリー君としては、
緻密で計画的に見えながら、
けっこう場当たり的で、
すきだらけにも見え、
とっとと逃げるように
アドバイスしたくなる、
というサスペンス。
昔、ゴールデン洋画劇場で
見た気がするけど、
ラストしか記憶なかった。
この映画内情報だけで、
リプリーとフィリップの関係性を
見抜いた淀川さんは
さすがの慧眼と感じた。
私にゃ、前半は、むしろ、貧乏人の
耐乏生活にしか見えんかった。
ラストの満足気な表情が切ないね。