ハイゼ家　百年のTagTakのレビュー・感想・評価

無機質な白黒画面と朗読による監督の個人的な家族史を、淡々とした語り口を積み重ねつつ、気づけば20世紀ドイツの歴史が浮き彫りになる静かな迫力に圧倒される。強制移送されたユダヤ人のリストが映し出される30分のシークエンスは、生命がリスト化される恐ろしさに溢れていて白眉。