クェ虫丸

セブンのクェ虫丸のレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.3
ジョンがカイザーソゼマジ??????
なんか見覚えあんなと思ってたらそこかよ
そういう役ばっかやらされてんのかな、、
まあ確かに冴えない見た目とあの目力は狂気を孕んでる役が映えるけどもね

サスペンスかと思って見始めたから序盤はしょーもないお使い繰り返すタイプか???ってなってたんだけど、ちゃんとサマセットとミルズの物語に軸があってよかった

頑ななサマセットと若さに任せて突っ走ろうとするミルズ
からの
諦めた人にはない経験と感情ゆえの輝きを見せるミルズとその姿に自分の後悔やら諦めを見てメトロノームを投げ捨てるサマセット
メトロノーム投げて覚醒するシーンはかっこよかったね
ナイフ投げは若い頃練習してたんだろうなぁ、、

と、まあこんな風にサスペンス風味のバディものというか理性と情熱が融和するいい話系だって誤認させられたから胸糞が刺さった
最初から最後まで負け続けだったもんなぁ
特にミルズは
果敢に挑む若さがあったからこその負けなんだろうけども痛々しい

最後のシーンでやってきた車が運送屋のトラックだってことが判明した時点でやっとオチが読めた(途中までは残りの死体は犯人とサマセットたちのどっちかか?って思ってた)けど、そっからはもう目も当てられなかったねぇ、、
最近の映画だったら銃下ろしてたんかな
最近のだったら一度たりとも勝てずに終わるってことあんまない気がするし

字幕で見たんだけどともかく邦訳がかっこよかった
「救助されたら役立つように無人島でダイヤ集めだ」
とか
「仕事を楽しむのは当然だ」
とか

ダイヤ云々は世の無常を理解してどこかにいる何かに祈りを捧げる諦めそのものって感じでゾクゾクするし、仕事云々は異常者だっつって矮小化することにも失敗したサマセットたちの焦燥がゾクゾクした

あと突っ込みたくなったのは最初のサマセットとミルズの融和のシーンかね
尺の都合なのかどんなに反目し合ってても社会人として一応酒さえ飲めば和解できる程度の断絶に留めてたのか知らんけどバカ早くて笑っちゃった

あと指紋照合のシーン!
「奇跡を待ってくれ」とか言われてたのに翌朝にはもう奇跡起きてて笑った

あとはミルズの家の犬が元気かどうかだけが心配だ、、

総じて引き込まれる映画ではあった
好きだし面白いけど楽しめるかは微妙、そんな作品でした
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