Nagmiki

レット・ゼム・オール・トークのNagmikiのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

今の自分にぴったりで良かった。以下レビューではなく日記。

・アリスのスピーチ「小説を読むとき、作者の考えや経験が、はるかなる時を経て自分の意識に到達する。意識の出現とは、なんという奇跡だろうと考える。」

・西加奈子の乳がんエッセイと山本文緒の膵臓がんエッセイを読み、祖母1のお見舞いをし、祖母2と大好きな叔母と1日過ごし、年を取ること・死ぬタイミング・年を取っても変わらない人間性について考えることが多かったので、あまりにマッチングしてた。

・最近好きな作家が確立した。好きな作家の本を読むと、小説であれエッセイであれ、どうしてこうも同じ思考なんだと驚いて興奮して、孤独から救われた気持ちになる。

・アリスと甥の関係に隅々に愛を感じた。だからこの映画好きなんだと思う。アリスが死んだときの甥「アリスに会うまでは自分の家族をずっと恥だと思ってた。僕の人生のいいことすべてがアリスに結びついている」に涙。最後ひとりでもそう思ってくれる人がいるといい。アリスは最後、人生の道しるべを甥に残す。大きな愛だと思う。
私も叔母を同じように愛してる。何度も彼女の存在に救われてきた。

・最後に悔いなくなんて無理なんだ。だからやっぱり好きに生きるべし。そうします。
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