ちびねこ

ジョゼと虎と魚たちのちびねこのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.5
オリジナル版、アニメ版鑑賞済み。
オリジナル版については、あえて比べるとイマイチでした。
決して悪い作品では無いんですけど、オリジナル版を観ずに単体として観た方がいいと思います。
原作は読んでないけど、大阪の下町の話だと思うんです。
ジョゼが話す言葉は関西弁の中でもかなり年配の方が使う言葉です。
そして常に上から目線の物言い。声のトーンも上手です。
決して美しいとは思えない風ぼう。
それが「ジョゼ」なんです。

それに比べて韓国版のジョゼは、普通のハングル語を話してるように聞こえます。
日本で言うなら標準語です。普通のハングルよりも汚い感じがしないのが難点。
ハングルに詳しい人なら分かるかも知れませんね。
なのでジョゼがオリジナル版のジョゼにはどうしても見えない。
ハン・ジミンがオリジナル版を意識してたのか、韓国版として自分なりの「ジョゼ」を演じたのか。
…ちょっと謎。

ちなみにナム・ジュヒョク、見たことあるなぁ〜って思ったら「華麗なる誘惑」のチュ・サンウクの子供時代の子でした。

韓国らしく、四季を彩る素敵な映像がふんだんに使われていて、桜や雪が本当に美しく
描かれています。
ただ、そんなものはオリジナル版には含まれていません。
なんだかんだで話の大筋は同じにしてるんだけど、オリジナル版と韓国版のジョゼは全く違うように見えます。
それは恒夫役の妻夫木聡とヨンソク役のナム・ジュヒョクも同じかな?
優しいのはやっぱりヨンソクかなぁ?
韓国あるあるですよね

ラストはオリジナル版の分かりやすいのも好きだけど、韓国版の最後まで優しく美しい終わり方も好きなので、スコアは少し高くしました。
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