CGがない時代の映画だからセットとミニチュアで撮影したのだろうけど凄くリアル。
狭い艦内で味わう駆逐艦からの爆雷による攻撃はなんとか耐えてくれ、早く通り過ぎてくれと観ているこちらも思わず祈ってしまう。
160mを超えて潜水すると水圧による嫌な軋み音があちこちから響きわたり、200mを超えるとボルトが外れて弾丸の様に飛び回る様はただただ恐ろしく、いつ圧搾してしまうかわからない操舵はまるで綱渡りの様だ。
次から次へと起こる深海での浸水という極限状況に対して各々の持ち場で冷静に対処する乗組員の精神力は並大抵ではない。
また、どんな状況でも諦めず瞬時に的確な指示を出して50人の乗員の命を預かる艦長の責任たるや想像を絶する。
3時間半という長丁場だったが手に汗握る展開の連続に決してそう感じさせられなかった名作です。
先月インドネシアの潜水艦が訓練中に沈み乗員53名が亡くなったというニュースがありました。現代でも潜水艦は死と隣り合わせであることに変わりがないようです。
ご冥福を祈ります。
