若い監督が撮った割には地味な印象。端々にみえる未熟な演出、台詞回し
映画の製作をした事が無い者から見ても、明らかに一線で活躍する製作者のものとは異質な感じがします。
地味なのは配役の印象かもしれませんが、脚本にも要因はあるような気がします。
妹を失った主人公をずっと捉えて行きますが、特に起伏がある訳でもなく平坦な感情を現わしていて、ある意味リアルなのかもしれませんが、作品としてどうなのか、同じ事の繰り返しを見ているような気分になります。
ずっと感情が平坦だった主人公が唯一見せる悲しみの感情が最後のさいごで出てくると言う、これを作家性と呼んで良い物か分かりませんが。