このレビューはネタバレを含みます
登場人物全員、人間味がある。主人公は大人にならざるをえなかったとても良い子だけれど葛藤も大きく、家族はもうとても人間なので、近しく感じやすい。(マイルズもなんというか綺麗すぎず良くも悪くも等身大で、ルビーがマイルズといる時は年相応の女の子なのが良い。)
兄の妹を思う気持ちと屈託の入り混じった感情もさることながら、印象に残ったのはお母さんが娘が産まれてろう者じゃないと分かった時、分かり合えないと思ったと告白するシーン。娘の返しも良い。
この映画に限らず、親自身が理解できない子ども夢を応援するのは、もう本人への愛に尽きるよなと。
無音になったシーンから後はもうずっと感情が揺さぶられる。
お父さんが2人きりで発表会では聴こえなかった娘の歌を感じとろうとするところがもうひたすら良かった。
前半はユーモアを交えつつ軽さもあったので、後半の展開が引き立つ。ドラマチックな描写がすぎるかもしれないけれど、私は映画はこのぐらい劇的なのも救いがあって好きです。
